EnterpriseDB製品を使うリスクに関する素朴な疑問

EnterpriseDB社界隈が最近賑やかになってきているけど、
製品を使うリスクに関してはあんまり議論されていないのはどういうことだろう?
書いていることがあまりに無知だったらごめんなさい。。。


EnterpriseDB製品のベースとなるPostgreSQLは技術的には良い物がいっぱいあるし(日本語検索とか)
コミュニティとしての姿勢はもの凄く高く評価されて良い気はするんだけど、
いつも引っかかるのが知財に関するポイント。
これだけ大手企業が支援しているんだからクリアになっているはずなんだけど、
なぜかそこら辺の情報が議論されている場に遭遇できていない。。。


PostgreSQLのサイトによれば、
EnterpriseDB製品のベースとなるPostgreSQL著作権
The PostgreSQL Global Development Group(という団体??)が
一部保持していることになっている。
http://www.postgresql.org/about/licence
「Portions Copyright (c) 1996-2008, The PostgreSQL Global Development Group
 Portions Copyright (c) 1994, The Regents of the University of California」
でもってUCBは、一言で言えば知財問題があっても関知しないという立場。


ビジネスでソフトウェア製品を使おうとすれば、
該当製品が他ソフトウェアの権利侵害していないかがクリアであることは必須。
問題が後から発覚して利用停止に追い込まれでもしたら大騒ぎなので。
そのため、MySQLOracleDB2などの商用製品は開発元が責任を持って検査をする(してるはずだ)し
知財関連の問題に関して補償と保証がしっかりしている(はず)。


EnterpriseDB製品の問題点はもともとの著作権保持者がやや曖昧なところに、
屋上屋を架しているような状態になっていて、権利関係が複雑になっていること。
保証をするのは実は最上位のAdvanced ServerのPremiumサブスクリプションのみ。
補償額については推して知るべしって感じだけど、改修の保証は??
どんなスーパーエンジニアだってPostgreSQLぐらいのプログラムになれば、
数人で全部カバーしきれるとはとても思えないんだけど。。。


いざっていう時に、企業としてどこまで責任を取ってくれるか。
これがサポートを購入するときの最も重要なポイントなはず。
日本だとまだまだ知財に関する意識が薄くて、技術面の話が前面に来るけど、
オープンソース界隈にいると知財に関して相当敏感じゃなきゃいけないはずなんだが。。。


個人的にはソフトウェア特許には大反対だけど、支持する人々もいるわけで、
ほとんど判例が無い状態ではサブマリン特許による訴訟→敗訴の可能性は全然排除できない。
自分はユーザとしてソフトウェアを利用しているだけの立場で、
不本意でもそのソフトウェアに対する知財訴訟で被告人になって負けてしまったような場合、
PostgreSQLBSDライセンスで「無保証だよ」と言っているけど、
商用ライセンスのEnterpriseDB製品では、誰を再度訴えたらいいんでしょ?やっぱり自己責任??