MySQL Cluster 7.3 DMR2 – Includes MySQL Cluster Auto-Installer 抄訳版

4月中旬に発表されたMySQL Cluster 7.3 DMR2に含まれる新しいインストーラをご紹介したブログの抄訳版です。
http://www.clusterdb.com/mysql-cluster/mysql-cluster-7-3-auto-installer/

MySQL Cluster 7.3 DMR2

http://dev.mysql.com/downloads/cluster/#downloads

MySQL Clusterの導入がこれまで以上に簡単になりました。アプリケーションに最適なクラスタ構成の設定を確実に行うため、オラクルは新たにMySQL Clusterのインストーラをリリースし、導入および設定作業が格段にシンプルになりました。インストーラMySQL Clusterの最新のDMRの一部としてリリースされており、現時点ではGAではありませんが、すでにGAとなっているMySQL Cluster 7.2にもお使いいただけます。コマンドからWebベースのウィザードを起動し、MySQL Clusterの設定プロセスに進みます。この中では作業がよりシンプルになり、自動的にターゲットとなるマシンのリソースを自動的に検知でき、指定したアプリケーションのワークロードにあわせて主要なパラメタを設定します。

Tutorial Video / チュートリアルビデオ

次に進む前に、インストーラのデモ行ったビデオがありますのでこちらをご覧ください。(但し、すこし古いバージョンのため一部異なる部分があります)

Downloading and running the wizard / ダウンロードとウィザードの起動

インストーラを含むファイルは、MySQL Clusterのダウンロードページの “Development Releases”タブから選択します。Windows版の場合、setup.batを起動します。MSIインストーラディレクトリを変更せずにファイルを展開した場合、通常は C:\Program Files (x86)\MySQL\MySQL Cluster 7.3 のような場所にあるはずです。Linux版ではbinディレクトリのndb_setupコマンドを実行します。

デスクトップ環境でインストーラを起動した場合、自動的にブラウザ上にウィザードの最初のページが表示されます。もしブラウザが起動しない場合は、コマンドラインに表示されたURLにアクセスします。

Creating your cluster / クラスタを作成する

スプラッシュスクリーンの後、図のような画面でクラスタを構成するサーバのリストを指定します。また、ここでクラスタの"タイプ"をしていできます。最初にテストする場合などには"Simple testing"でかまいませんが、本番環境などではアプリケーションのタイプやクエリの種類(書き込み比率が高い、など)を指定します。
クラスタ作成


次のページでは、ウィザードがターゲットとなるマシンのリソースを自動で検出しようとします。もしアクセス可能なSSHサーバがターゲットとなるマシン上で稼働していない場合、インストーラは自動で検出できないため、手動でこれらのリソース情報を登録します。また、MySQL Clusterのコンポーネントがメモリを占有しないようにするために、これらの自動検出された値を上書きすることもできます。
ターゲットの検出

また、このページでMySQL Clusterのソフトウェアが置かれているディレクトリを指定します。このディレクトリは各ホスト上でMySQL Clusterのソフトウェアを展開したディレクトリです。データや設定ファイルもここに格納されます。それぞれの行は"edit"ボタンを押すことで編集できます。


次のページでは、デフォルトのノード(プロセス)構成とどのホストでプロセスが実行されるかが表示されます。表示された構成で問題無ければ次のページに進みます。必要に応じて、ノードの追加や移動、削除、または別のノードへ変更することもできます。
クラスタ作成


次のページでは、主要な設定パラメタと値が表示されます。(表示された以外にもインストーラが自動的に設定しているものもあります) これらは上書きすることもできます。問題無ければ次のページに進みます。さらなるパラメータの確認/変更は、"advanced configuration option"で可能です。
パラメタの表示と設定


最後の画面ではファイルを配置していきます。設定のコピーやディレクトリの作成も同時に行われます。そしてクラスタが起動されます。手動でプロセスの起動を行う場合には、このページに表示されたコマンドが利用可能です。(手動で設定ファイルを追加したい場合の情報も表示されています)
ファイル配置


最後に全てのプロセスや設定が正しいことを確認できます。(設定ファイルのAPIノードの項目のうち、MySQL Serverによって利用されていないものは表示しない設計になっています)
設定確認


是非テストしていただき、もし問題や改善点があればフィードバックをいただければと思います。